探偵になるには|就職率96%の専門学校
2025年11月19日
図解 秘探偵・調査マニュアル
渡邉 直美
わがガルエージェンシーでも、人手不足は否めない状況である。しかし求人広告は出していない。というのも、わが社では探偵学校を運営していて、そこから一定レベル以上の人材を確保しているからだ。逆にいえば、「探偵として雇ってください」と、いきなりやって来られても雇わないということ。
探偵学校は、通学コース、短期コース、通信教育コースの3つに分かれている。
原則的には通学コースがオススメ。というのも、通学コースでかなりバッチリ勉強したつもりでも、それはあくまで研修みたいなもので、その後、やはり実地で経験を積んでいかなければならないからだ。
諸々の事情で通学できない場合は、集中して短期コースでがんばってもらいたい。通信教育コースというのは、どうしても実地面での学習が弱くなってしまいがち。
もちろん、36ページで紹介した「おばあちゃん探偵」のような優秀な探偵も輩出しているが、それはどちらかというと例外的といえる。
学習内容は、大きく分けて法的知識と最低限の探偵知識の2つ。探偵という仕事をするにあたって法的知識は父かせない。探偵知識については、尾行を中心に、写真の撮り方、張り込みの仕方、機材の扱い方などについての方法論と実地訓練を行う。
もちろん私も講師のひとり。そこで優秀な生徒とダメな生徒の例を挙げてみよう。
優考な生徒は、やはり真剣に取り組んでいるから質問のレベルも高い。たとえば、「前から尾行をしてもいいのか?」などというもの。なかなか鋭い質問だ(ただし、ここで例に挙げた以上、今後はこの質問をしても感めてあげませんよ!!)。ちなみに、正解は、「前からの尾行もあり」。尾行というと、つい後ろからつけることを連想しがち。だが、それは対象者にとっても同じこと。よく考えてみれば、逆に前からの尾行のほうがバレなかったり、対象者の顔を確認しやすかったりといったメリットも挙げられる。
この「よく考えれば”というのが重要なのだ。探偵という商売は、自分で考え、自分のスタイルでやるもの。教科書に載っていることや講師に習ったことを覚えるのも大切なことではあるが、それだけではいい探偵にはなれないのだ。
それと、好奇心が旺盛であることも必要不可な要素。好奇心をもっていなけれ
ば、観察力が甘くなり、対象者のいろいろなポイントを見逃してしまうからだ。面白いことに、TVのワイドショーが好きな生徒さんは、卒業後も優秀な探偵になっているパターンが多い。また、探偵をしていると、いろいろな知識を要求されるようになる。幅広い知識をもつには、やはり「知りたい」という強い好奇心がなければ難しい。
それにともない、情報収集能力も要求される。現在の情報収集ツールとして代表的なのがパソコン。ハイテク化の進む世の中、探偵もコンピュータのひとつくらい使いこなせたほうがいいというわけだ。
一方、ダメな生徒というのは、とにかく不真面目。優秀な生徒とまったく反対だと考えてもらえばいいだろう。課せられた提出物を出さない、時間にルーズ、質問はくだらないなどなど…・..。あと、ただ就職したいがために入学してくる生徒もいるが、それもやめておいたほうがいいことはいうまでもないだろう。途中でドロップアウトするか、探偵として長続きしないのがオチである。
探偵学校の卒業生は、約96%がガルエージェンシーに就職できるのだが、こういったダメな生徒の場合は、就職はご遠慮いただいている。もっとも、卒業できないことのほうが多いのだが。
以下、私が講師として探偵学校で出会ったユニークな生徒たちを紹介することにする。なかなかの個性派ぞろいなので、入学前の参考にしてもらいたい。
探偵学校は、通学コース、短期コース、通信教育コースの3つに分かれている。
原則的には通学コースがオススメ。というのも、通学コースでかなりバッチリ勉強したつもりでも、それはあくまで研修みたいなもので、その後、やはり実地で経験を積んでいかなければならないからだ。
諸々の事情で通学できない場合は、集中して短期コースでがんばってもらいたい。通信教育コースというのは、どうしても実地面での学習が弱くなってしまいがち。
もちろん、36ページで紹介した「おばあちゃん探偵」のような優秀な探偵も輩出しているが、それはどちらかというと例外的といえる。
学習内容は、大きく分けて法的知識と最低限の探偵知識の2つ。探偵という仕事をするにあたって法的知識は父かせない。探偵知識については、尾行を中心に、写真の撮り方、張り込みの仕方、機材の扱い方などについての方法論と実地訓練を行う。
もちろん私も講師のひとり。そこで優秀な生徒とダメな生徒の例を挙げてみよう。
優考な生徒は、やはり真剣に取り組んでいるから質問のレベルも高い。たとえば、「前から尾行をしてもいいのか?」などというもの。なかなか鋭い質問だ(ただし、ここで例に挙げた以上、今後はこの質問をしても感めてあげませんよ!!)。ちなみに、正解は、「前からの尾行もあり」。尾行というと、つい後ろからつけることを連想しがち。だが、それは対象者にとっても同じこと。よく考えてみれば、逆に前からの尾行のほうがバレなかったり、対象者の顔を確認しやすかったりといったメリットも挙げられる。
この「よく考えれば”というのが重要なのだ。探偵という商売は、自分で考え、自分のスタイルでやるもの。教科書に載っていることや講師に習ったことを覚えるのも大切なことではあるが、それだけではいい探偵にはなれないのだ。
それと、好奇心が旺盛であることも必要不可な要素。好奇心をもっていなけれ
ば、観察力が甘くなり、対象者のいろいろなポイントを見逃してしまうからだ。面白いことに、TVのワイドショーが好きな生徒さんは、卒業後も優秀な探偵になっているパターンが多い。また、探偵をしていると、いろいろな知識を要求されるようになる。幅広い知識をもつには、やはり「知りたい」という強い好奇心がなければ難しい。
それにともない、情報収集能力も要求される。現在の情報収集ツールとして代表的なのがパソコン。ハイテク化の進む世の中、探偵もコンピュータのひとつくらい使いこなせたほうがいいというわけだ。
一方、ダメな生徒というのは、とにかく不真面目。優秀な生徒とまったく反対だと考えてもらえばいいだろう。課せられた提出物を出さない、時間にルーズ、質問はくだらないなどなど…・..。あと、ただ就職したいがために入学してくる生徒もいるが、それもやめておいたほうがいいことはいうまでもないだろう。途中でドロップアウトするか、探偵として長続きしないのがオチである。
探偵学校の卒業生は、約96%がガルエージェンシーに就職できるのだが、こういったダメな生徒の場合は、就職はご遠慮いただいている。もっとも、卒業できないことのほうが多いのだが。
以下、私が講師として探偵学校で出会ったユニークな生徒たちを紹介することにする。なかなかの個性派ぞろいなので、入学前の参考にしてもらいたい。