ホーム

探偵の知識

浮気の証明には、どんなものが証拠として認められますか。

2025年11月19日

離婚をめぐる法律とトラブル解決相談129
梅原 ゆかり

物的証拠以外にも、状況証拠や、第三者の目撃証拠でも浮気の証明はできます。

 浮気の事実を証明する証拠は、第三者が見ても明らかに「浮気をしている」とわかるような物的証拠であればそれに超したことはありません。たとえば浮気相手と2人で寄り添っている写真や動画、やりとりしたメールや手紙、携帯電話の画像データや通話履歴といったものが挙げられます。
 この他、レストランのレシートやホテルの宿泊を示す伝票、プレゼントを購入したクレジットカードの履歴などといった状況証拠が考えられます。これらの証拠は、単独では明確な浮気の証拠にはならないかもしれませんが、「出張する」と偽って旅行に行っていた場合などには、総合的に見て浮気の証拠と判断されることもあります。第三者の目撃証言なども、証拠として認められる可能性があります。ただし、単に何となく記憶している、噂話といったことではなく、「いつ、どこで、どのような状況を目撃したのか」を明確に示すことができる証言でなければなりません。

・確実に証拠をおさえるために準備しておきたいこと
 まず気をつけなければならないのは、相手に浮気を疑っていることを悟られないようにするということです。特に携帯の画像やメールなどは、疑っていることに気づかれた時点で削除されてしまう可能性が高いので注意しましょう。
 次に、ある程度相手の行動パターンを把握することが重要です。 浮気調査は多額の費用がかかりますし、ただ長々とつけ回していでも証拠が見つかるとは限りません。また、相談者は疑っていたものの、実は相手は浮気しておらず、別の理由で浮気を疑われるような行動をしていたということもあります。まずは浮気を疑うに至った行動や態度について冷静に観察してみましょう。

・トラブルが発生したらどうなる
 「見積りは適正なのか」「報告が全然来ない」「追加料金ばかり取られる」「調査した結果に満足できない」など、疑問やトラブがあれば、業界団団体に相談するようにしましょう。日本国内二には複数の業界団体があり、業界団体は依頼者と業者の間に立ち、 苦情処理の円満解決へのサポートをしています。
 また、トラブルが起きた場合は消費者センターに相談することもできます。

■ 浮気調査のための準備と注意点

調査目的を正確に伝える
 調査の目的を明らかにして、調査の結果がでた時、どのようにしたいのか正確 「に伝える。たとえば、離婚を前提にするのであれば、離婚調停が起きたときに有利になるよう明確な証拠を調査してもらうことになる。また、単に相手と別れてもらいたいだけで、相手を知りたいのであれば、相手の情報を調査してもらうことになる。

こちらの情報を正確に伝える
 調査するにあたっては、依頼の正当性が重要。そのため、調査の目的をごまかしたり、身分を偽って調査を依頼することは、信頼関係が築けないばかりか、調査の結果にも悪影響が出る。

用意しておく資料など
 調査するために必要な情報をあらかじめ整理しておいて、漏れなく伝えるようにしたい。何もないところから、調査をすると、時間や費用がよけいにかかることになる。最初からすべてを任せるのでななく、情報は積極的に提供する。